ヘルマン・ブールハーフェ(Hermann Boerhaave 1668-1738 )という
オランダ人医師が書いた『医学の最も深い秘密』という書物には、
「頭を冷やし、足を温かくし、体を窮屈にしない。
これで全ての病は退散する。」
と書いてあるそうです。
(ちょっと違った訳もあるそうですが、こちらをとりました。
いろんな訳があって良いと思います。)
彼は、18世紀初頭に臨床家として活躍し、
ドイツでも、近代的医学教育法の創始者として尊敬されています。
先日、このブログで、ブラジャーを長時間つけ人は、乳がんになる割合が
高いという研究結果についての本の紹介をしましたが、
その本が出る350年以上も前に「体を窮屈にしない。」ということを
医師が書いていたのですね。
この人が生きた時代といえば、ヨーロッパの上流階級の女性は、
ウェストを締め上げるキツイ下着を着ていたことと思いますが、
そこから感じることもあったのでしょうか。
なお、このブールハーフェは、日本では江戸時代から知られていた名前で
「歇爾満(へるまん)・蒲爾花歇(ぶーるはーへ)」
と漢字で表し、江戸の蘭学に大きな影響を与えているそうです。
皆さん、足元を温かくなさってお過ごしくださいね。
(注:写真は、オランダの国立ライデン大学が功労者に贈っている
ブールハーフェ・メダル)